2018/01/10 23:15

「盆栽が欲しいけど、置き場所がない」とよく耳にします。

 

たしかに...そう思います。

マンション暮らしなどでは置ける場所は限られていますから、ベランダなどに置くしかありません。

 

そもそも盆栽はどのような環境下に置くのが良いのでしょうか。

 

まず適度な日照と通風がある事が絶対条件です。

また、棚の上などに置けると良いです。

 

なぜ棚の上の方が良いかといいますと、地面に直接置いていまうと水やりの際に泥が跳ねて鉢が汚れたり、菌が付着したり、害虫も入りやすい為です。また、地面がコンクリートの場合は照り返しや熱も緩和できます。

一般的に棚の高さは60cmくらいが良いとされています。これは作業と観察がしやすい高さだからです。盆栽は日々の手入れの積み重ねで作っていくものですから、水やりの時によく観察できるようにご自身の環境にあった工夫をすることが必要です。

 

<注意> ベランダに棚を作る際は、強風などで鉢が転倒しないように、紐などで固定するようにしてください。

 

ベランダなど片側からしか日が差さない環境で植物を育てる場合は、数日おきに鉢の向きを変えるようにしてください。特に盆栽は樹形を作るものですから、前後左右がバランス良く日に当たるようにしましょう。

 

また、可能であれは少しでも夜露にあたる環境が望ましいので、庭がある方は軒の外へ、ベランダの方はできるだけ外側に置くようにしてください。

これは、植物の生長は夜露によって促される為です。どうしても夜露があたらない場所に置く時は、夕方の水やりの際に葉水もするようにしてください。

 

夏場と冬場で置き方は変わりますが、基本的に盆栽は一年中屋外で育てる事を前提にした方が無理が少ないと思います。寒さに弱い樹種を購入したら、その都度注意するくらいで良いのではないでしょうか。

 

ちなみに、モミジなど紅葉を楽しむものは夏場は寒冷紗などで日よけ方が無難です。

また、水を多めに与えると葉焼けは少ないようです。